“ワイルドだろぅ!”という希望
昨年の夏に訪問したザンビアのコマコ(Comaco : Community Markets for Conservation)の紹介ビデオがありました。
「今から数10年程前、ザンビアのルアングア・バレーの 野生動物の数は急激に減少しました。理由は密猟。自然保護活動を唱える生物学者のDale Lewis等は密猟者の撲滅を目指しましたが、密猟が減ることはありませんでした。
なぜ、誰が密猟を行うのか。その原因を調査して分かったことは「人々の飢え」でした。村の人々はマンゴー以外まともな食料が無く、密猟された野生動物の肉を食用としていたのでした。
野生動物を保護するためには、まず人間が継続的に食料を確保できる仕組みと作らなければ。そこで2002年コマコを設立。人々に農業を教えました。 すると、それまで密猟者だった人々が銃を置き、農業に従事するようになりました。密猟者が農夫に、生物学者(Dale Lewis)はビジネスマンに。人々の食料は確保され、密猟は減り、そしてまた野生動物の数が増え始めている。」という内容。
コマコはオリジナルブランド食品の発売も開始。米、大豆、ピーナッツバター、蜂蜜など。ブランド名は”IT’S WILD!”。日本語で「ワイルドだろう~!」。 もちろん、この数分のビデオでは語りきれない様々な苦労が今もたくさんあるのでしょう。でも、強い「希望」を感じます。
同社のトラックには、”Good for Zambia Good for You”(ザンビアにとって善い事はあなたにとって善い事)の文字が。 この”You”は、ザンビアで暮らす人々だけを指しているのではありません。僕のこと、そして今これを読んでいるあなたも含んでいる。そうに違いありません。