ザンビアの風が運ぶもの
風が吹いています。
頬にあたるとひんやりとして、気持ちがいい。
風上には大きなルアングア川がうねるように流れていて、
川の向こうにはサウス・ルアングア国立公園が広がっています。
公園の面積は9050km2、なんと東京都の約4倍の広さ。
ゾウやライオンやインパラたちの住む場所が、そのままの状態で保護され
守られているザンビアの国立公園。
「野生生物の聖域」とも言われている場所だそうです。
野生生物が野生生物らしく生き、野生生物らしく死んでゆく、
そんな場所から吹いてくる風はまさに 「野生の風」。
人工的な物質を一切含まない「オーガニックな風」と言ってもいいのかもしれません。
それにしても、この風の心地よさは何なのでしょう?
風に吹かれていると、心が落ち着き、頭の中が空っぽになり、
全身が癒され、ゆっくりと力が湧いてきます。
森林浴ならぬ感風浴、温泉に浸かったような爽快感に包まれます。
東京で感じる風とは明らかに違うのです。
密集したビルの谷間、エアコンの室外機から吹き出してくる風
自動車のタイヤが削ったアスファルトや排気ガスを含んだ風
今もぐつぐつと煮え続ける原発事故跡から吹いてくる風
目には見えないけれど、風の違いを肌が感じるのです。
ピリピリしない柔らかな風、
全身の毛穴が開くという感覚でしょうか。
この風にいつまでも吹かれていたい
この風を失いたくない
この風を守りたい
でも、どうすれば、、、
ザンビアの風に吹かれて以来、ぼくはその虜になってしまいました。
そして、いつかあなたにもこの風を感じて欲しい。
静かに目を閉じて、この風に吹かれて欲しいのです。
はじめまして。
引地史恵と申します。
ペオさんが非常勤講師をなさっていた武蔵野大学の卒業生で、2010年にアオキさんと同じく、ペオのザンビアエコスタディーツアーに参加しました。
先日久々にペオに再会したことをきっかけにネットサーフし、アオキさんのブログにたどり着きました。
アオキさんの文章、写真にとても感動し、また、共感と懐かしさを憶えました。
言葉の選び方、文の綴り方から、アオキさんの人柄を想います。
自分がザンビアの地に足をおろした時の気持ち、感覚が、蘇ってくるようです。
風のこころよさ、わかります。生きる力と肌の色を失ってしまったのだという心もとなさ、わかります。
ビル建物の間からのぞく弱々しい青ではない、どこまでもひろく果てしなく濃ゆくまぶしい青空に、どれほどこころ奪われたか。
数年たち、改めてザンビアで満たされた幸せと、持ちかえった心苦しさを、私のなかに浮き立たせてくださったアオキさんのブログに、本当に感謝いたします。
ザンビア帰国する飛行機の中で、周りが寝静まる中ひっそりとペオが話してくれた「バナナペーパー」は、こんなふうにカタチになったんですね。
私もせっかくまたペオとさとこさんの人生に再会することができたのだから、これを色々な人にシェアしてゆこうと想います。
バナナペーパー名刺とともに!!!(#^.^#)
すてきなブログを生んでくださり、本当にありがとうございました。
ぜひ、仲間たちにシェアさせていただきたいと想います。
それでは。
引地
引地史恵さん、素敵なコメントありがとうございます。
うれしいです。
ザンビアのツアーに参加されたんですね。
バナナペーパープロジェクトが始まって、村の人々には素敵な笑顔が増えたのと同時に、誇りと自信が沸いてきたのを感じます。
>私もせっかくまたペオとさとこさんの人生に再会することができたのだから、これを色々な人にシェアしてゆこうと想います。
ありがとうございます。(^-^)/ 実際に現地のことを知っている引地さんが語ってくださることが、何よりも力になると思います。
ぜひぜひ、どんどんシェアして、日本でも心地よい風を吹かせて行きましょうね!
青樹