ボブ・サム来日実現のためのファンドレイジング・イベント 5.28『ともしびの巡礼~ワタリガラスの神話と祈りの音』&『天鹿乃路-ししかみのみち』上映会+奈良裕之ミニ・コンサート

 アラスカ先住民クリンギット族長老、墓守、そしてストーリーテラーであるボブは、アラスカの自然写真家 故・星野道夫氏と親交が深かったことでも知られています。

 2011年3月11日、東日本大震災を日本で体験したボブ・サムは、一度アラスカへ戻ったものの日本のことが心から離れず、再び同年7月に来日しました。そして彼が「兄弟」と慕う奈良裕之氏とほぼ10年ぶりに再会、ここから『ともしびの巡礼』がスタートしました。

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 祈りの音と神話を土地の精霊や人々と分かち合い、痛み、傷ついた日本に希望の光りを灯したい、そんな願いを携えてボブと奈良氏のふたりは、北海道から東北、関東、関西、四国、九州まで巡りました。

 Don’t be afraid to talk about spirit.
 魂を語る事を恐るるなかれ

 ボブの深い声と奈良氏の音霊の響きは、忘れ去られた太古、自然とともにあった私たちの魂を呼び起こしてくれます。ボブはおだやかに、力強く語りかけます。

 「今、世界は大変な危機に面している。そしてこの危機はまだ終わっていない――でも希望を失ってはいけない。私たちは選択できる。もっとシンプルな、自然と調和のとれた生活を。皆さんは祖先から美しい文化と歴史を受け継いだ、強く誇り高い民族だ。もう一度、家族としてひとつになり、未来の子どもたちのために力を合わせよう。」

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 2018年12月に完成した『天鹿乃路~ししかみのみち』。映画は、ボブが奈良氏をクリンギット語で「グワカーン」(鹿)と名づける声から始まります。ともしびの巡礼の旅の始め、2011年7月に録音されたものです。現在『天鹿乃路』は日本各地で上映されていますが、何度もボブの声を聞くうちに、僕にある思いが浮かぶようになりました。

 「ボブを日本によばなければ……」

 日本へ寄せるボブの思いが、僕の心に触れたのかもしれません。「ボブに会いたい」というあなたの願いが、僕の身体に入ってしまったのかもしれません。僕はしばらく、この心の声に従ってみることにしました。

 5月28日(火)シネマハウス大塚にて、ボブ・サム来日実現のためのファンドレイジング・イベント、映画『ともしびの巡礼~ワタリガラスの神話と祈りの音』&『天鹿乃路-ししかみのみち』上映会+奈良裕之ミニ・コンサートを開催します。『ともしびの巡礼~ワタリガラスの神話と祈りの音』は2011年に撮影、2012年にDVDとして発表したものに、あらたに追加撮影・編集が施されています。また『天鹿乃路-ししかみのみち』は昨年12月に発表以降も追加撮影・再編集を重ねています。一度ご覧になった方でも新たな発見があるかもしれません。

 これらの上映の収益はボブ来日のために大切に使わせていただきます。

 今年7月上旬にボブを日本に招き、奈良裕之氏とともに各地を巡る旅を計画中です。詳細が決まり次第、別途お知らせさせていただきますが、まずはボブ・サム氏の来日実現のために、ご支援をいただければ幸いです。5月28日は、ぜひ会場に足をお運びください。皆で一緒にボブの来日を実現させましょう!

映像作家/ライター 青樹洋文

映画『ともしびの巡礼~ワタリガラスの神話と祈りの音』:【午前の部】【夜間の部】
【出演】ボブ・サム、奈良裕之
【撮影・編集】青樹洋文
【時間】68分
【主な内容】
・2011年夏、東京から始まり北海道各地で行われた「ともしびの巡礼」を撮影、自然映像とともに企画編集。2019年にあらたに撮影した映像を追加し再編集しました。
・オンネトーに奉げる祈り
・How wind found a home
・ミチオの思い出とともに
・ワタリガラスの神話
 How spirits came to all things
・阿寒アイヌコタンの皆さんとの交流 ほか

映画『天鹿乃路-ししかみのみち』:【午後の部】
【出演】奈良裕之
【声の出演】ボブ・サム
【撮影・編集】青樹洋文
【時間】98分

■ 日時・内容:
2019年5月28日(火)

【午前の部】
10:30 開場 
11:00-12:20 映画『ともし火の巡礼』
12:35-1:30 お話会+奈良裕之ミニコンサート

【午後の部】
2:30 開場 
3:00-4:40 映画『天鹿乃路-ししかみのみち』
4:55-5:50 お話会+奈良裕之ミニコンサート

【夜間の部】
6:30 開場 
7:00-8:20 映画『ともし火の巡礼』
8:35-9:30 お話会+奈良裕之ミニコンサート

■ 会場:シネマハウス大塚
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4-7-4-101 (折戸通り 都立文京高校正門前)
ACCESS: JR山手線「大塚駅」北口から徒歩7分、都電荒川線「巣鴨新田駅」より徒歩3分

■入場料:
・前売券5000円(前売り券の販売は終了させていただきました。会場にて当日券をお買い求めください。)
・当日券5500円

■問い合わせ
hiro☆aoki.com
☆を@に変えてください

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■出演者プロフィール
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Bob Sam

Bob Sam

ボブ・サム / BOB SAM

アラスカ先住民クリンギット族長老。 墓守、ストーリーテラー。

30代前半に、住宅開発のために掘り返された祖先の墓地を目の当たりにし、開発計画を中止させ、散乱した遺体や遺骨の再埋葬、墓地の復興を一人で始める。それ以来25年以上にわたり、祖先の墓地・聖地の保護と修復の活動を続け、10万基以上の墓を修復、再埋葬した遺体は500体以上になる。また、各地に持ち去られた祖先の遺品、遺体や遺骨を家族のもとに戻す返還運動(リペイトリエーション)においても中心的役割を担う。これらの活動から、長老たちに神話の語り手として選ばれ、20年以上にわたり世界各地でストーリーテリングを行う。

ドッグ・サーモンの氏族、およびアラスカ南東部のジュノー周辺地域(オーク地域)のリーダーでもある。アラスカの自然写真家 故・星野道夫氏と親交が深く、その出逢いは『森と氷河と鯨』(星野道夫著/世界文化社)などにも描かれている。97年には映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番』に出演、以来日本各地で神話を語り続けている。

著書:『かぜがおうちをみつけるまで』 (谷川俊太郎訳/スイッチ・パブリッシング)

Yuji Nara

Yuji Nara

奈良 裕之 / YUJI NARA

94年より世界の民族楽器による即興演奏を始める。ライフワークとして、多くの福祉施設・教育施設・病院などで演奏し、人々と深く交流している。舞踏・詩・絵画・写真などとのコラボレーションや、アイヌ詩曲舞踊団「モシリ」との共演にて、日本列島スピリットツアーや、インドネシアで演奏。海外では、アメリカ・韓国・タイ・オーストラリアなどで、公演をしている。

ドキュメンタリー映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第六番』虚空の音の章に出演。一般公演の他、日本各地や海外においても、神社、寺院、遺跡、教会、聖地などで奉納演奏を数多く行う。

人の奥深くに眠る本質に伝え響く音楽として、ワークショップ(サイレント・セッション)、瞑想やヒーリングとのコラボレーションも行う。また音楽活動の他、写真や書の個展も開いている。

2018年奈良裕之ドキュメンタリー映画『天鹿乃路~ししかみのみち』が完成。日本各地での上映が続いている。

(*) 文:DVD『ともしびの巡礼 ワタリガラスの神話と祈りの音』フォトブックに加筆・編集しています。